新製品開発
コバケンのお家では間仕切り建具のほとんどが「引き戸」です。
今、社内ではこの引き戸の鍵を開発しています!
以前から大工さんが作る「木製錠」がコバケンオリジナル鍵としてたくさんのお住まいに採用していただいてきました。
この木製錠は私が入社するずっと前から、もう十数年の間変わらぬデザインで作り続けてきたようです。
そこでこの度、進化してきた建物に似合う新製品を考案しましょうということになりました。
もちろん新製品も木製で検討します!
以前から使っていた木製錠を見返すと、作りが簡単で丈夫で壊れにくく家の雰囲気に合っている。
長く使われる理由がわかる代物です。同じように…さらにもっと良いものを考えるのはとても困難なように感じました。
さて、開発中の様子を少しご紹介しましょう~。
▼▼▼
引き戸の鍵の仕組みはシンプルです。
戸が閉まったところで戸と枠を離さないようにする。ただこれだけ
ということで、「閉まった戸を離さないように押さえる物」を考えることになります。
「閉まった戸を離さないように押さえる物」は大きく二通り考えられました。
① 可動部が建具に取り付くタイプ
② 可動部が壁側に取り付くタイプ
①の方は建具の引き込み部に戸袋があった場合を考慮し、建具の引き残し部分の大きさで鍵をまとめる。もしくは扉の厚み程度で鍵をまとめる必要があります。
一方②の方は木製で大きくなりがちでも広い面に取り付けることができるため有利に感じます。
【木製で大きくなりがち】というのは一般的に使われている金属やプラスチックに比べ部材を細く加工するのが難しく、うまく加工できても割りばしのように簡単に壊せてしまうため、以上を考慮すると木以外の素材と比べると大きくなってしまうということ。
ということで今回検討するのも可動部を壁付けするタイプで考えます。
続いて構造を考えましょう。
稼働する部分の長さは30㎜の建具を貫通するため40㎜以上必要で、各方向に可動部を止める部材が必要です、、、
▲▲▲
という流れで一つ一つ問題を解決していきました。
たくさん考えましたが省略。
▽ある程度形が見えてきたところで試作を作ってみました!
今回は杉材のほかに桜、エンジュといった広葉樹を使ってみました。
杉、ヒノキ等の針葉樹よりも固く丈夫です!
作った感じから実際に使えそうなものを選び、施工に関して問題ないか各関連業者さんに相談しました!
▽そして第1号として完成したものがこちら!!
建具もしっかりととまります!
この度、高崎市のお家でお施主さんのご快諾をいただき試作品の1号を取り付けることが出来ました!
こちらのお宅は5月のはじめに見学会を開催させていただきます!
皆さんお越しになった際には新作の木製錠もぜひご覧になってください!
~ m o r e ~
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