目先のことだけを考え「安いから使う」というのは避けなくてはなりません。
暮らして何年後、何十年後に感じる〝利〟のためには、
意味ある〝材〟を使いたいと考えています。
たしかな素材へのこだわり
近くの山の木で家をつくる
いつ頃からかコスト削減のために木材を海外から安く輸入して使うと言う流れが我々の業界では当然になってきていました。
ただ、もともと山々に囲まれた私たちの住むこの地域に、海外の木材は必要でしょうか?
わざわざ、船で燃料を使って輸入し、日本の風土に合うのかどうか疑問が残るような木材を使うより、私たちの暮らしを、近くで見守ってくれていた木を使うことの方が地域の利にもなり、自然の摂理にも逆らわない家づくりだと、考えています。
近くの山の木材を使うメリットとしては
木材はその育った気候風土で使うと、長持ちする
木を伐り、植え、育てるという山の循環システムをつくり山々を瑞々しく保つ
地域の産業の活性を促す
輸送コストを削減し、地球に優しくエコである
があり、これらは結果的にお客様にとっての利益になります。
小林建設では、「埼玉県秩父」と「群馬県西毛」を中心に地元の杉材を使用しています。
この地域の杉や桧は、目が詰んで堅い材という特徴を持っており、住宅の構造材としては日本でも屈指の産地でもあります。しかし、地元の山の木を家づくりに活かすといっても、右から左に、山から町へそのまま持ってくるというわけにはいきません。
そこには数量や納期、コスト、品質の問題など、さまざまな課題があります。
その中で重要な部分を担うのが、まさに家づくりのパートナーである木材の供給者です。小林建設では、地域の信頼できる製材業者とネットワークを組むことで、木材の強度や含水率などの安定した木材利用を可能としています。
また、私たちがパートーナーシップを結ぶ木材加工を行うプレカット工場も同様に、コンピュータ制御による精巧な仕口加工と、機械では困難な極め細かい加工を熟練職人の手加工で行い、高い寸法精度を確保しています。
このような信頼できるパートナーたちとネットワークを結ぶことで、はじめてそれぞれの顔が見えてくる安心の家づくりが可能になります。これも小林建設が地域の木材を積極的に活用できる、大きな理由のひとつなのです。
当社が受けた2007年度グッドデザイン賞の受賞では、これら製材業者や加工業者の方々と地産地消のネットワークづくりを行った点も高く評価の内容に含まれています。
陽の栖で使うほとんどの木材は、非常にシンプルな経路をたどって現場に届けられます。
その輸送過程での消費エネルギーも極めて小さくなります。
陽の栖の木材は
地元埼玉や群馬の森から
やってきます。
確かな技術で
乾燥、製材されます。
木材は多くの炭素を
ストックし続けます。
たしかな素材へのこだわり
近くの山の木で家をつくる
こだわっているのは構造材だけではありません。あらゆる建築材料において自ら調査し吟味しています。特に建築内部の空間はそこで暮らすひとに直接または、空気を介して触れる部分です。自然素材を使うことで心理的な安心だけでなく、自然素材だけが持つ優れたパワーを住まいに効果的に取り入れることが出来ます。
また、自然素材の家は、年月と共に経年変化し、色つやが増し、風合いがよくなって素材同士が馴染み、素材の良さがより引き立つようになってきます。家族の成長と共に家もより愛着あるものになっていくのです。