そもそも私が津端さんのお住まいにお伺いしたきっかけは
公的な工務店の会で開催した設計コンペで、
津端さんご夫婦のお住まいが、
建設大臣賞(最優秀賞)を受賞したからです。
コンペのテーマは「大地に還る住宅」という
サスティナブル・ハウジングでした。
数多くの応募作品がありましたが、
その中で津端さんの設計提案ほどイメージに近い作品は
他にありませんでした。
雑木林とクラインガルテンと丸太小屋を融合させ、
「都市の中の現代田舎暮らし」を20年以上実践してきた
ライフスタイルには、他を寄せ付けない説得力があります。
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ところで、
津端さんが住宅公団の創設にかかわる前の経歴は、
東京大学大学院を卒業後、
アントニン・レーモンド建築設計事務所に入所し、
そこで5年間修業をしています。
「単純なものほど美しい」
というレーモンドの建築哲学に感銘を受け、
応募した自邸は、実のところレーモンドが生活していた
アトリエの一部を再現したものでした。
安価な足場丸太の半割をボルトで留めた「挟み梁」が
特徴です。
そんな津端さんがお手本にした
レーモンドの自邸のコピーが高崎市に存在します。
「高崎市美術館」に隣接している「旧井上房一郎邸」です
私も大好きな癒される木の家です。
(どこかコバケン木組みの家に似ています)
映画「人生フルーツ」で紹介された「自分流田舎暮らし」
これから流行るかもしれません。
おススメです。
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