「自分の山の木で家を建てて欲しい」
そんな相談を何度か受けたことがあります。
しかし、残念ながら実現することは、ほぼありません。
その理由として、とにかく時間がかかること。
苗木を植えてから成長し、柱や梁などの構造材として使用
できるのに60年から70年かかります。
その間、下刈り、つる切り、間伐などの手入れが必要で、
本当に手間のかかる仕事の連続です。
そして、ようやく木材として利用できるのは、植えた人では
無く、三世代あとの人となってしまいます。
もうひとつは、山の木を切り出すための道路の有無です。
道路がないと、伐採した丸太の運搬や機械の移動が難しく、
採算が合わないため、道路整備は必要不可欠です。
その他、法律上の手続きなどを考えると気の遠くなるような
時間がかかります。
しかし、今回、私が父親から相続した山が、様々な障壁を
乗り越えて、
「やっと山活!」
自分の山の木で家を建てることが可能となりました。
場所は埼玉県と群馬県の県境にある神流湖の南、金毘羅橋の
近くで、今年度の9月から徐々に伐採等が始まる予定です。
こんなチャンスを与えてくれたご先祖様に感謝して、単なる
木材の利用だけでなく、持続可能な森林管理を目指したいと
考えています。
ご期待ください!

△自分の山をバックに撮った写真。昔の写真で「私が若い」。
△私の山は、埼玉県と群馬県の県境にあります。

△70年生の杉の木が多く、構造材として利用できます。およそ、この位の太さです。

△自分の山で、こんな伐採ツアーを開催したいと考えています。