会社概要
小林建設の本
- チルチンびと「素足で心地よい木の家『陽の栖』に暮らす」
- 別冊 小林建設 特集
2023年に発行された「チルチンびと」の小林建設特集号です。
まず冒頭では2021年にオープンした新しいモデルハウス「陽の栖S-Box+」の記事が紹介されています。名称にある「S」にはさまざまな意味が含まれていますが、小林社長は「いちばんは、スモールかな」と語り、若い世代にも“陽の栖”の住み心地のよさを届けたいという思いが込められていることを表明しています。陽の栖のモデルハウスで過去に3度のグッドデザイン賞を受賞してきた小林建設ですが、S-Box+のコンセプトである若者に向けた等身大のモデルハウスという点が評価の対象になったことが紹介されています。
また、スペシャル対談には前号に引き続き、東京大学工学部建築学科准教授の前真之さんが登場しています。"ギャラリーhinosumika"で、小林社長とZEHに対する姿勢について語り合い、OMソーラーをきっかけに心地よい家づくりに邁進し、地域に根差した工務店だからこそ大切にしてきた家づくりのあり方について深く共感されているのが印象的でした。
続く家づくり11選では、ご夫婦だけの終の棲家、育ち盛りのお子様をお持ちのご家族の住まい、共働きのご夫婦が暮らす古民家風の木の家など、多様な陽の栖の事例が紹介されています。そのほか、OMソーラーに関する丸谷先生の寄稿文や、「地域と子育て」をテーマにした保育園の取材記事、近山のネットワークについて、材料図鑑や薪ストーブの基礎知識など、家づくりの参考となる情報が盛りだくさんです。
私たち、小林建設の「陽の栖」に込めた家づくりの姿勢について、この本を通じて感じていただけたなら幸いです。
- 【改訂版】パッシブデザインの住まいと暮らし
- 野池政宏/小林伸吾/清水康弘 共著
私たちは、家に求められる本質は「ストレスが少ないこと」だと考えています。
暑い、寒い、音がうるさいなどといった日々のストレスが少ないほど「いい家」になります。
パッシブデザインは、「いい家」をつくるための重要な手法のひとつです。外部環境のいいところ取りをし、太陽の熱や風をうまく取り入れることで、四季を感じて快適に暮らすことができます。小林建設はそんなパッシブデザインに30年以上取り組んでいます。
本書の中では実際に建てた住宅を訪れ、太陽のエネルギーと風のエネルギーをうまく利用した快適な家を、住まい手と共に解説しました。工務店は特定の地域で長く活動しているため、地元の気候や地形などの影響を熟知しています。これがパッシブデザインの効果を得やすい最大の理由ではないでしょうか。「住めば住むほどよくなっていく家です」と評してくださったことは工務店冥利に尽きます。また、「何かあったら相談できる関係が保たれていて心強い」と感じてくださっていることもわかりました。長く使うことを考えると、家のメンテナンスは不可欠。長期的に家をサポートすることを「家守り」と言いますが、これが工務店の大きな役割でもあります。
地域を生かし、地域に貢献する家づくりと相性のよいパッシブデザインについて解き明かした本書が、家づくりを検討されている方の一助になることを願っています。
- チルチンびと「『陽の栖』に暮らす」
- 別冊 小林建設 特集
2018年に発行された「チルチンびと」の小林建設特集号です。
対談は"ギャラリーhinosumika"にて、OMソーラーの技術開発にも携わる東京大学工学部建築学科准教授の前真之さんと。「地域の気候風土を知り尽くし、また新しいことにもチャレンジしていて勉強熱心。住む人のためにあらゆる知恵と技術を尽くしてよいものを作っていこうという姿勢が伝わってくる」とうれしいご評価をいただきました。
小林建設の家づくり10選では、地元の材を使った住み心地の良い家をご紹介しています。
特集は、子どもにとっての「豊かな住空間」を考察。「子どもが育つ保育」を編み出した原点の地を訪れ、そこから見えてくる、何事にもチャレンジする意欲や、相手を思いやる心を育むための環境について考えました。子どもの感受性、生きる力をを養うために、日本家屋の伝統的な構造は重要な役割を担ってきた、ということを強く思い起こさせてくれました。
壁や床など、家の材料の裏側や成分を徹底解説した、「保存版 家づくり材料図鑑」は、安心できる住まいについて考えるために欠かせない内容となっています。
住まい手の方々と一緒にただ一つのかけがえのない「栖」をつくっていきたいという、私たちの志や活動の一片がお伝えできれば幸いです。
- パッシブデザインの住まいと暮らし
- 野池政宏/小林伸吾/清水康弘 共著
小林建設がパッシブデザインに取り組んでから、早いもので30年が経過しました。その間、「心地よい住まいであり続けること」を目標に、太陽や風などの自然の力をイカした家づくりを数多く実践してきました。試行錯誤の結果、四季を感じながら、厳しい冬や夏を上手に過ごすには、パッシブデザインの家しかないとの結論に達しました。
パッシブデザインの家は誰が中心となって手がけていくべきでしょうか。日本全国で同じデザイン、同じ仕様で棟数を追いかける大手ハウスメーカーやパワービルダーでしょうか。私はそうではないと思います。やはり地域に住み、地域の気候風土を知り、地域に根ざした家を建てる工務店や設計事務所がその役割を担うべきでしょう。
地域の担い手たちが、一棟一棟住まい手に寄り添いながら時間をたっぷりかける。見学会やイベントに何度も参加していただき、丁寧に楽しみながら住まいを「カタチ」にしていく。そんな家づくりが理想です。本書はそうした考え方をもとに、小林建設の取り組みやパッシブデザインの手法を紹介しています。これからも自然や地域との関わりにこだわりながら、住まい手が真の満足を得られるようにパッシブデザインを進化・発展させていきたいと考えています。
本書は、パッシブデザインや温熱環境・省エネルギー関連の住宅アナリストとして活躍し、全国の地域工務店から絶大な支持を集めている野池政宏さんと、構造や温熱環境にこだわった都市型住宅の設計施工で評価を得る参創ハウテックの清水康弘さんという素晴らしいお二人との共著となっています。
- チルチンびと「太陽と木と子どもたち」
- 別冊 小林建設 特集
2012年に発行された「チルチンびと」の小林建設特集号です。木の家づくり事例10選を中心に、中嶋朋子さんとの対談やOMソーラーのこと、薪ストーブ達人への道など、小林建設の家づくりのこだわりが随所に感じられる、住まい方・生き方マガジンです。
冒頭では、山下武秀氏(チルチンびと編集長)から「小林さんのつくった家には『旨み』がある。小林さんに初めて会ったのは2001年の秋、群馬県新田郡の家の取材だった。素直で、伸びやかな、やさしいたたずまいの家だった。仕事柄、さまざまな家に伺う。一番最初に、その家が放つオーラを感じる。次に、室内を歩き、座り、窓辺の景色を眺める。設計者の心配り、大工・左官・建具職人の仕事ぶりを味わう。そうしているうちに、心がほんわりと暖まって来たら、いうことはない。小林さんのつくる家はいうことのない家だ。何度か取材で伺ったが、どの家も、ていねいに心が配られ、きちんとつくられている」と、ありがたいお言葉もいただきました。
そんなご縁でコラボレーションが実現し「チルチンびと別冊 小林建設特集」が出版された次第です。この一冊が、住まいを考えるきっかけになれば幸せです。そして、皆さんの家が素敵なものになることを心から応援しています。
- 木の家をつくりたい
- 小林伸吾著書
本書では、さまざまな角度から家づくりをとらえ、基本的な考え方から家づくりの過程における留意点までを述べています。一軒の家を構成しているものには、躯体構造、温熱環境やデザインなどさまざまな要素があります。最も重要なのは、そのすべての要素がバランスよく備わってこそ、はじめて「いい家」といえること。家づくりは総合力で成せるものです。構造を重視するあまり、デザイン性に欠けてしまってはならないし、デザインさえよければ省エネ基準をくりあしていなくてもいいというわけではないのです。すべてを満点にする必要はありませんが、要素の一つだけに長けていて、他が合格点に達しない家は、決して住み心地の良い家にはならない、ということを伝えたいのです。住まいとしての基本性能も、デザインも、施工力も省エネに関しても、すべてが90点の家を目指したい。高いレベルでポイントを押さえながらバランスをとりつつ、総合点で最高点を目指す。これが本当の家づくりだと私は考えます。