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「家は買うものではなくつくるものである」、
私たちはそう考えています。
0(ゼロ)から創り上げていく家の性能は、計画時から組み込んでいくことができます。しかし、既製品を買うクルマやパソコンと違い、把握しにくいもの。
一言で「家の性能を上げる」と言っても、そこには心地よさと相反する条件が数多く存在します。最高ランクを求める項目や、さまざま条件から決定していく項目など、家づくりではメリハリあるバランスを持って考えることが大切です。そこで私たちは、これまでの経験から重要視する項目を再検討し、木の家づくりに大切な「陽の栖」性能ガイドをまとめました。
地震や台風に耐えるための確かな性能
構造性能
- 「建築基準法+α」の構造性能にする
- 面材を使って耐力壁をつくる
- 床を固め、水平剛性をとる
- 基礎について確かな構造設計を行う
確かな性能の国産材を使うこと
構造性能
- 木材生産者と顔の見える関係になる
- 確かな性能・品質の構造材を使う
冬暖かく、夏涼しく過ごすための確かな性能
温熱環境性能
- 高いレベルのパッシブデザインを組み込む
- Q値が1.5~1.9W/㎡Kを標準にし、健康的な室内環境をつくる
- 窓における“熱のデザイン”を綿密に行う
- OMソーラーを使う
健康的な住まいのための確かな性能
空気環境性能
- 室内にはシンプルな自然素材を使う
- 使用する材料について、その成分を把握して安全性を吟味する
- 計画的に換気する
- 測定して確認する
長く使う住まいのための確かな性能
耐久性能
- シンプルな家の形にすることで、雨漏りのリスクを低減させる
- ベタ基礎にすることで、シロアリ被害のリスクを低減させる
- 内部結露対策を行う
- 時間の経過とともに味わいが深くなる材料を使う
- 維持管理性を高める
- 高い耐用性を実現させる
陽の栖」では、これらをもとに高い性能を持つ木の家づくりを行っています。また、この「陽の栖」性能ガイドをわかりやすくお伝えする住まい教室も開催しています。