2023年2月2日
群馬でおしゃれな平屋を建てる!新築平屋の注文住宅を建てるコツを徹底解説
近年、平屋が人気になっていることをご存じですか?
平屋にはたくさんのメリットがあり、おしゃれな平屋も出てきたことから、シニア世代だけでなく、若者や子育て世帯にも人気となっています。また、群馬県は平屋のデメリットを補える土地のため、平屋がおすすめの地域です。
そこで今回は、平屋の魅力を詳しく解説していきます。おしゃれな平屋の建て方や、施工事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
平屋とは?メリット・デメリットも
平屋とは1階のみで建てられた一軒家のことです。シニア層に人気だった平屋は、いまでは若い世代や子育て世代からも支持されるようになりました。
平屋の人気が高まっている理由は瓦屋根やふすま、畳のような日本家屋のイメージが一新され、おしゃれで個性的なデザインが増えているからです。さらにワンフロアで生活できる利便性が、老後や子育てを見据えている人に人気を集めています。
「平屋に住んだらどんな利点があるんだろう?」「平屋に住むと不便なことは?」といった疑問を解決するためメリットや注意点となるデメリットを見ていきましょう。
平屋はメリットがいっぱい
平屋のメリットは以下の6つが挙げられます。
生活動線がシンプル
平屋は生活動線がシンプルです。
階段がないため洗濯物や掃除をする際に1階と2階を行き来する手間が省け、家事の効率が上がります。さらに水回りの配置をまとめられるので、帰宅後に手を洗ってすぐリビングやあなたの部屋に直行できて便利です。
このように、平屋はシンプルな生活動線で、ストレスフリーな毎日を送れるでしょう。
ワンフロアで生活しやすい
ワンフロアだと、何をするにも動きに無駄がなく生活しやすいです。
また、2階建てだと加齢に伴う筋力低下で、将来的に階段の使用が苦痛になるかもしれません。しかし、平屋は老後の体にとっても快適に生活しやすいでしょう。
家族間のコミュニケーションがとれる
平屋は部屋同士が近く家族の気配を感じやすいです。
帰ってきてもリビングを経由する作りなら、自然と顔を合わせる機会も増えるでしょう。また、小さいお子さんがいる家庭では、家事をしながら見守れるので安心です。
天井を高くでき空間を活かせる
平屋は2階がないので天井の高さを出すことが可能です。また、傾斜のある勾配天井にするとスタイリッシュな空間が作れます。
そもそも2階建ての天井の高さは、一般的に2.4m~2.5mでそれ以上の高さは出せません。平屋でしかできない高天井を作って、開放感のある部屋作りが実現できます。
災害に強い
平屋は上からの荷重が少なく、構造上2階建てより安定感があります。
また、建物は高くなるほど大きい揺れを感じやすいため、1階のみの平屋は地震や台風があっても被害を受けにくい構造です。
メンテナンス費用を抑えられる
外壁や屋根などの修繕をするときに、2階がないことで大掛かりな足場を使う必要がなく、費用を抑えられます。
平屋のデメリット
平屋を建てる時の注意点として、以下の3点が挙げられます。
平屋は広い土地が必要
平屋は延床面積50坪で家を建てる時、2階建てを50坪で建てるより単純に2倍の広さが必要になります。
注意することは市町村によって建ぺい率が異なることです。建ぺい率とは敷地面積に対する建物面積の割合のことで、建ぺい率50%だと土地面積の半分の面積にしか家を建てられません。
つまり、建ぺい率50%の土地に50坪の延床面積の平屋を確保するなら、100坪の土地が必要ということです。
平屋は周辺環境によっては日当たり、風通しが悪くなることも
平屋の周りに2階建ての家ばかりだと、高さに遮られて日当たりや風通しが悪くなることもあります。
日当たりや風通しを良くするために、天窓や中庭を作るなどの工夫が必要です。
平屋は水害に弱いリスクがある
豪雨や川の氾濫により床上浸水の被害が出た時、2階がないので逃げ場がなくなってしまいます。家を建てる時には、あらかじめ浸水被害のない地域を選ぶか、すぐ避難できる場所を確認しておくと良いでしょう。
また、建てる場所を嵩上げしたり、塀や防水壁を建てる方法もあります。
平屋の建築棟数の推移
なお、近年の平屋の人気の傾向は以下のグラフのとおりです。
青の棒グラフが平屋の建築棟数で、オレンジの折れ線グラフは居住用の全建築棟数の推移です。
全建築棟数が横ばいであるのに対し、平屋の建築棟数は右肩上がりで増加しています。
出典:国土交通省「建築着工統計調査」を加工して作成
群馬県の地域特性
群馬県の地域特性として、群馬県ホームページでは以下にように記載されています。
気象は、全般的には太平洋型の内陸性気候に属し、夏季は暑くて雨が多く、雷が多く発生する特徴があり、冬季は「からっ風」と呼ばれる乾燥した季節風におおわれます。特に、夏季の高温については、2020 年に桐生市や伊勢崎市で 40.5℃を記録しており、これまで館林市で記録されていた 40.3℃(2007 年)を更新しています。北部地域においては、年間を通じ気温が低く、多量の降雪が見られるなど、日本海型の気候となっています。
また、前橋地方気象台のホームページでは、以下のように説明されています。
県内は山と谷と平野部が混在し、北部では標高2000mを越える山々から、関東平野に連なる平野部では標高10mと高低の変化が激しく、山岳気候、平地気候が混在しています。 その標高による違いから厳冬期の北部では氷点下10℃以下まで下降する一方、盛夏期の南東部の平野部ではおよそ40℃まで気温が上昇するなど気象の変化が地域的に大きくなっています。
群馬県の年の平均気温をみてみると、南東部の平野部では14℃以上あるのに対し、北部の山地では11℃以下となっており、地形に大きく影響され複雑に分布していることが分かります。
そして、群馬県の地域特性をランキング化したデータを引用したものが下表です。平屋を建てる場合は、こうした気候条件等を加味して間取りを考えると良いでしょう。
全国ランキング | 実数 | |
年間平均気温 | 33位 | 14.6 ℃ |
最高気温 | 4位 | 40.0 ℃ |
年間相対湿度 | 46位 | 63% |
日照時間 | 4位 | 2111時間 |
年間降水量 | 39位 | 1249 mm |
年間雪日数 | 22位 | 18日 |
震度5弱以上の地震 | 22位 | 8回(1923年~2014年) |
全国と比べて最高気温が高い群馬県ですが、平均気温は平均値より低めです。湿度は全国で2番目に低いため、冬は過湿が必要になります。断熱性や換気性に気を付けて平屋を建てるとよいでしょう。
また、群馬県は日照時間が長く、降水量が少ないため、平屋でも日があたりやすく、比較的住みやすい地域です。
大きな地震の回数は全国平均といえます。ただし同じ関東の東京は70回と全国1位、隣の福島都は全国で2位の55回となっているため、地震対策はしっかりしておいた方が良さそうです。平屋は地震にも強いので、群馬県で家を建てるのにおすすめです。
群馬県でおしゃれな平屋を建てるポイント
おしゃれな平屋を建てるポイントは、「外観」「間取り」「内装」の3つです。
平屋のポイント① 外観をおしゃれにする
平屋の外観は、屋根の形や窓、ドア、色を工夫することでおしゃれになります。
たとえば、外観は白などのシンプルな色合いがおすすめです。また平屋は屋根の形も重要で、陸屋根や片流れ、寄棟などが印象を左右する大きなポイントとなります。
平屋のポイント② 間取りでおしゃれを演出
平屋の間取りを決める際は、開放的な空間を作ることがポイントです。
平屋は上下階で柱や壁を揃える必要がないため、希望の間取りを自由に取り入れられるといったメリットがあります。そのため大開口の窓にしたり、天井に勾配をつけたりすれば、広がりのあるリビングを演出できるでしょう。
また、平屋にスキップフロアを設けることで家の中に高低差ができ、おしゃれな空間を生み出すことも可能です。スキップフロアは、書斎や子どもの勉強用のスペースとしても利用できるので、あらゆるシーンで活用できます。
さらに、近年は平屋でもロフトをつくる家が増えてきています。2階建てと比べて部屋が確保しにくい平屋でも、ロフトをつくることで住まいに必要なスペースを確保し有効活用できるのが特徴です。
このように限られた空間を活用することも、おしゃれな平屋を建てるコツと言えるでしょう。
平屋のポイント③ 内装でもおしゃれさUP
平屋の内装をおしゃれにするコツは、中庭や天窓を設置することです。中庭や天窓があれば、外からの光が入りやすく風通しも良くなります。
また、自然素材を活かした内観にするのもおすすめです。天井をあえて無くして、柱の素材を見せることで、おしゃれがアップします。
群馬県でローコストな平屋を建てるコツ
群馬県でローコストの平屋を建てるには、資材や人手に費用をかけないことがポイントです。
標準仕様の規格を選ぶ
平屋などの注文住宅では、標準仕様とオプション仕様があります。
標準仕様は、設備のグレードや商品が決まっているため、低価格に抑えることが可能です。一方オプション仕様は、自由度が増し自分好みにカスタマイズできますが、費用が高くなります。
材料費を抑えた設計にする
材料費は建物にかかる費用のなかの多くを占めています。そのため、材料費を抑えた設計にすることで、ローコストな平屋を建てることが可能です。
たとえば、平屋の形状をシンプルな設計にし、屋根の形もシンプルにすることで、多くの資材を使わない分、コストを抑えることができます。また、水回りを1箇所にまとめることで、配管工事にかかる費用も抑えられます。
ただし、材料の品質を落としすぎると、住宅の品質を損ねることになり兼ねないため注意しましょう。
群馬で平屋を建てる場合の費用
平屋を含む注文住宅の建築費
住宅金融支援機構の2020年の調査報告書によると、平屋を含む注文住宅の建築費は以下のようになっています。
注文住宅 | 土地付き注文住宅 | |||
建築費 | 土地代 | 建築費 | 土地代 | |
全国平均 | 約3,533万円 | 0万円 | 約2,961万円 | 約1,436万円 |
群馬県平均 | 約3,222万円 | 0万円 | 約2,920万円 | 約781万円 |
このように、群馬県の建築費は全国平均よりやや安いものの大差はありません。ただし、土地代が半額近くなっているのが特徴です。
群馬県の平屋の建築費
群馬県の平屋の坪単価は40万円~80万円です。そのため、1LDKから3LDKのおおよその建築費用は以下の通りとなっています。
住宅坪数 | 建築費 | 土地代 | |
1LDK | 10坪 | 400~800万円 | 170万円 |
20坪 | 800~1,600万円 | 340万円 | |
2LDK | 25坪 | 1,000~2,000万円 | 425万円 |
3LDK | 30坪 | 1,200~2,400万円 | 510万円 |
土地代は群馬県平均の8.5万円/坪として、建蔽率50%で計算しています。このほかに諸経費が必要ですが、群馬県は土地代がやすい分、平屋に向いている地域と言えます。
群馬県で平屋を賃貸する場合の費用
群馬県内で2LDKの平屋を借りる場合の家賃は、6万円ほどです。ただし、群馬県内の平屋の賃料は、年々上昇傾向にあります。これは、群馬県内での平屋の需要が高まったことが一因です。
2LDKの平屋を建てるために、2,000万円を35年ローンの住宅ローンを金利0.5%で借りた場合、月々の返済額が5.2万円弱です。よって、平屋を借りるより建築した方が、月1万円程度節約できると言えます。
群馬県のおしゃれな平屋の施工事例
ペットと暮らす家の中心に薪ストーブがある群馬の平屋
白を基調とした外壁と薪ストーブの煙突により、おしゃれで落ち着きのある平屋です。
2~3台の車を停めることができる広めの玄関アプローチは贅沢な空間を演出します。また、建物の高さを抑えることで平屋独特の重厚感のある趣きを感じさせます。
ペットとのんびり使える開放的なリビング・ダイニングには、お庭からの四季折々の景色を堪能できる窓を配置した贅沢な造りです。
薪ストーブにより部屋全体を優しい暖かさで包み込み、平屋ならではの家族団らんの空間を作り上げます。
リビングと隣り合った小上がりの畳コーナーは、ペットと一緒にのんびり過ごせる憩いの場。洋室とは一味違った畳コーナーは、気軽に寝転がれる明るい空間に仕上げられ、高い満足感が得られます。
高い天井で広がり空間が心地よい群馬の平屋
シンプルな白を基調にし、木でアクセントを付けたデザインの平屋は、帰宅時の安心と家族の温かみを感じさせてくれます。また広いお庭との接地面を長く設けることで、平屋独特の解放感と贅沢な空間を演出しています。
木組みの構造美による落ち着きのあるリビング・ダイニングは、高さのある平屋ならではの勾配天井により解放感があります。そんなリビング・ダイニングは、広がりを持たせると共にお庭からの光がどこにいても差し込む明るく温かみのある空間です。
垂直に伸びる造作の梯子は、使わない時にスペースを取らずに上階のロフトへと誘います。
登り切った先には普段使わない季節ものなどを収納しておけるロフトに繋がっています。限りある平屋の生活空間をフル活用できる機能的な造りです。
丘の上に立つおしゃれな群馬の平屋
建物からお庭、お庭から家庭菜園へと平屋ならではの繋がりのある外観は、デッキでお茶をしながら、幸せなひと時を堪能できる空間となっています。建物から家庭菜園まで繋がりを持たせることで、家族との繋がりを大切にできる落ちつたレイアウトの平屋です。
建物の正面には広々とした駐車スペースを設け、急な来客にも対応できます。
玄関前にある木の目隠しは、道路側からの見え方を引き締めるデザインです。また、悪天候の日でも玄関への雨風の影響を最小限にとどめてくれる機能もあります。
リビング・ダイニングは木組みの構造美により落ち着きがあり、襖を開放することで和室と一体になります。また平屋ならではの勾配天井と木製の大開口により、広がりのある空間が生まれ、平屋とは思えない開放的な空間を作り上げます。
行き止まりがなくおしゃれな群馬の平屋
外観は白を基調に木と黒をアクセントにした、平屋ならではの重厚感を詰め込んだデザインです。
帰宅直後に家族と触れ合えるよう、玄関から廊下を通らず直接、リビング、ダイニング、キッチンへとアクセスできます。
また、リビングは日当たりが良く、四季折々の景色を楽しめるよう、お庭に面しており、自然な明るさと解放感を演出してくれます。
-おすすめ動画-
-家づくりのヒントはこちらから-
その他、家づくり関連の情報について
小林建設「陽の栖」グッドデザイン賞受賞に関するページ
2013年度グッドデザイン賞受賞「コバケンLABO+パッシブデザインパターン26」
住宅に関する情報
林野庁:「木材利用の促進について」の情報
国土交通省:「住宅・建築」の情報
国土交通省:「和の住まいの推進」の情報
国土交通省:「木造住宅・建築物の振興施策」の情報
国土交通省:「建築物省エネ法」の情報
経済産業省:「脱炭素社会に向けた住宅・建築物における省エネ対策等のあり方・進め方」の情報
国土交通省:「住宅ローン減税」の情報
群馬県:「住宅政策総合メニュー」の情報
群馬県:「住宅政策課」の情報
群馬県前橋市:「建築住宅課」の情報
群馬県高崎市:「住宅」の情報
群馬県伊勢崎市:「住宅課」の情報
群馬県桐生市:「住宅」の情報
群馬県太田市:「建築住宅課」の情報
群馬県藤岡市:「建築課」の情報
群馬県富岡市:「建築・住宅」の情報
群馬県安中市:「建築」の情報