2024年7月27日

前橋でおしゃれな平屋の家を建てる! 平屋のすべてを詳しく解説

 

前橋市は群馬県のほぼ中央にある県庁所在地です。関東平野から赤城山にかけて位置し、豊かな自然と利便性の高い暮らしが共存しています。子育て世帯への支援も力を入れており、前橋市に移住する人も増加傾向です。この記事では、前橋市でおしゃれな平屋を建てるなら相場はどれくらいなのか、平屋にするメリットとデメリットなど、前橋市の平屋事情について解説します。

 

平屋とは?

群馬県前橋市でおしゃれな平屋を建てるには?

 

平屋とは、1階建ての建物のことです。基本的に階段がなく、キッチンやリビング、浴室など全てがワンフロアにある住居を指します。

 

近年注目されている平屋

 

かつての日本では平屋の建物が主流でした。それが人口の増加や地価の高騰に伴って、狭い土地を有効活用できる2階建ての建物が多くなったのです。

 

しかし近年、平屋の良さが見直されています。高齢化が進んだことで、階段の上り下りや段差の少ない平屋の需要が高まったからです。子どもも手を離れて夫婦二人だけになると、移動や掃除が大変な広い家よりも、必要最小限の広さの平屋のほうが暮らしやすいという事情もあります。

 

平屋の築棟数は年々増えており、今後も人気は続いていくと予想されます。

 

現代における平屋建築

現在はこれまでの平屋のイメージを覆すようなおしゃれな平屋が増えています。1階しかないのが平屋ですが、中二階などのスキップフロアやロフトがあるなど様々なタイプの平屋も登場しました。中二階があることで室内を広く立体的に見せたり、効果的に収納スペースを確保したりできます。また、天井も屋根の形をそのまま生かした勾配天井にすることで、頭上の圧迫感がなく開放感のある空間を実現することが可能です。

 

平屋のメリット

群馬県前橋市でおしゃれな平屋を建てる

平屋の主なメリットは、以下の通りです。

 

  • バリアフリーで暮らしやすい
  • 家族の距離が縮まる
  • 家事がしやすい
  • 耐震性が高い
  • 強風に強い

 

バリアフリーで暮らしやすい

階段のない平屋建ては、高齢者や身体障害者のみならず、多くの人にとって負担が少なく暮らしやすい環境です。小さな子どもの転落事故を防ぐことができますし、ケガをしたときや妊娠中なども階段によるリスクを減らし安全に暮らせます。赤ちゃんからお年寄りまで、家族みんなに優しい住居が平屋の特徴です。

 

家族の距離が縮まる

ワンフロアに全ての部屋があるため、常に家族がそばにいるという状態になり、より家族の存在を身近に感じられます。家族の団欒もしやすく、自然と会話が生まれやすい環境です。

 

家事がしやすい

平屋建ては全ての設備がコンパクトにまとまっているため、無駄を省いた動きができて家事がしやすいのが特徴です。洗濯物を持って1階と2階を往復する手間がなくなり、負担を大幅に減らせます。掃除も1階しかないので短時間で手早く済ませることが可能です。

 

耐震性が高い

世界でも有数の地震大国である日本は、厳しい耐震基準が設けられています。2階建てでも強い地震に耐えられるよう設計されてはいますが、平屋建ては重心が低く特に地震に強い構造です。地震に強い点は日本において大きなメリットと言えるでしょう。

 

強風に強い

沖縄など台風の多い地域の伝統的な建物に平屋が多いことからも分かるように、建物の高さを抑えられる平屋は強風に強い構造をしています。

 

メンテナンスのコストが安い

持ち家は定期的なメンテナンスが必要です。概ね築後10年くらいから、ヒビの点検や壁の補修などにお金がかかるようになります。平屋建ては二階建てに比べてシンプルな構造なので、点検やメンテナンスも簡単に行えることが多く、コストが抑えられる傾向です。

 

平屋のデメリット

 

コンパクトで暮らしやすい平屋ですが、平屋ならではの欠点も持ち合わせています。平屋のデメリットは、以下の通りです。

 

  • 広い土地が必要
  • 費用が高くなる
  • プライバシーを確保しにくい
  • 防犯面に不安がある
  • 日当たりや風通しが悪くなりやすい
  • 水害対策が必要

 

広い土地が必要

平屋のデメリットは何と言っても広い土地が必要になることです。希望の延床面積よりも広い面積の土地が要るため、広い土地を買うか狭い家になるかのどちらかになります。ある程度の広さの庭をつくりたい、駐車場スペースを確保したいとなると、さらに土地を購入しなければなりません。

 

費用が高くなる

土地の広さに比例して固定資産税も上がります。加えて基礎部分の面積が大きくなることで基礎工事や屋根の費用がかかり、2階建ての場合より高くなることも多いです。

 

プライバシーが確保しにくい

家族との距離が近いということは、裏を返せばプライバシーの確保がしにくいということです。平屋はどの部屋にも行き来しやすいので、プライベートな空間をつくりにくいのが難点です。もしかすると、子どもが大きくなったとき、一人の時間が欲しいときにストレスを感じてしまうかもしれません。居室の場所を離すなどの間取りの工夫が必要です。

 

防犯面に不安がある

1階部分しかないという性質上、侵入されやすくなり防犯面が弱くなります。網戸のまま寝るといったことはやめておいたほうが無難です。洗濯物を干す場所も、外から見えない位置にするなど工夫を施す必要があります。

 

日当たりや風通しが悪くなりやすい

日当たりの悪さや風通しの悪さも、平屋の課題です。周りの家が2階以上だった場合、日光が届きにくくなります。また、平屋の内部など窓がない部屋は光が入らず暗くなりがちです。一般的に風も通りにくく空気が停滞しやすいので、カビが発生したり臭いがこもったりします。衛生的にも精神的にも良くないので、採光や通風については意識的に対策しましょう。

 

水害対策が必要

台風や集中豪雨、地震による津波などの水害で家屋が浸水するリスクが上がります。上階があれば水位が上がってきても上に避難できますが、平屋だと逃げ場がありません。

 

平屋を建てる際は地域のハザードマップを必ず確認し、危険度の低い場所を選びましょう。近年は線状降水帯の発生などで、これまで水害に遭わなかったような地域でも突然被害に遭うケースが増えています。災害発生時に備え、避難場所の確認や早めの避難を心がけるなどの対策をしておくことが望ましいです。

 

おしゃれな平屋を建てるポイント

 

おしゃれなデザインを叶えやすい平屋建てですが、成功させるためにはいくつかのポイントがあります。

 

  • デザイン性と機能性を両立させる
  • 自然光や風通りを活用する
  • 庭やテラスを活用する

デザイン性と機能性を両立させる

平屋を建てる際、デザイン性だけを突き詰めていくと、どうしても機能面を犠牲にすることになりがちです。家は毎日の生活を行う場ですので、機能性は生活の質を決定づける要素と言っても過言ではありません。

 

よくあるデザインの失敗例としては、「動線を考えていなかった」「おしゃれだけど使いづらかった」「デザインにお金をかけたことで設備のグレードを下げることになった」などが挙げられます。気に入ったデザインにすることで気分がアップしたり愛着が湧いたりすることは大切ですが、機能性が下がって暮らしにくくなっては本末転倒です。デザインにこだわりたい場合は、「ここは譲れない」という箇所を絞っておくと良いでしょう。

 

自然光や風通りを活用する

平屋は内部の部屋に窓を取り付けにくく、ともすれば暗くうっそうとした空間になりがちです。また、通風性が悪いとカビやダニが発生しやすくなったり、結露ができやすくなったりと問題が起こります。平屋建てにする場合はその点を意識し、間取りを設計したり天窓を付けたりすると明るくおしゃれな室内にすることが可能です。

 

光はうまく使えば、部屋の印象を大きく変える力を持っています。格子戸やすりガラスを通過させれば、光をデザインすることも可能です。風通しの良い間取りを意識することで空間に奥行きが生まれ、立体感のある室内にできます。光や風の入り方を計算し、うまく利用しましょう。

 

庭やテラスを活用する

緑の美しい庭や開放感のあるテラスを設けることで、より建物の魅力を活かすことが可能です。庭というと家の周りや手前にあるイメージが強いですが、建物をコの字型やロの字型、L字型などにして中庭やテラスを設置するという方法もあります。

 

前橋市の地域特性

群馬県前橋市の街並み

ここで、前橋市の地域特性についてご紹介します。

前橋市は県の中央部に位置する県庁所在地です。赤城山のふもとにあり、利根川や広瀬川が流れる自然豊かな地域です。関東平野の北端から赤城山にかけて位置しているため標高差の大きな市でもあり、高いところと低いところで1,700mほどの差があります。

 

前橋市はかつて生糸の産地で、明治時代には製糸業が栄えていました。現在は全国有数の農業生産力を誇り、畜産やバラ、キュウリの生産が全国トップクラスです。

 

詩人の萩原朔太郎を生んだ地でもあり、情緒あふれる文化と芸術の根付いた街でもあります。

 

前橋市の気候や地理の特徴

前橋市の地域特性に関する気象のデータは以下の通りです。

 

<前橋市の気候データ>

項目 数値 全国順位
平均気温 15.0℃ 31位
年間相対湿度 62% 47位
降水量 1247.4mm 40位
日照時間合計 2153.7時間 3位
平均風速 2.4m/s
最多風向 北北西

出典:気象庁

https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=42&block_no=47624&year=&month=&day=&view=p1

 

前橋市は太平洋気候と内陸性気候を併せ持つエリアです。内陸にあるため夏は地表が熱くなりやすく、猛暑で知られる埼玉県の熊谷市などと並ぶ厳しい暑さに見舞われます。冬は晴れる日が多く、赤城山を吹き下ろす季節風、通称「赤城颪(あかぎおろし)」「からっ風」と呼ばれる強く乾いた風が吹くのも特徴です。前橋は雪の多い地帯ではありませんが、数年に一度大雪が降ることがあります。

 

前橋の夏は猛暑日が続くことが多く、2001年には40℃を観測しています。高温多湿な夏は雷が多発するのも特徴として挙げられるでしょう。

 

前橋市で平屋を建設する際に考慮しておきたい影響

前橋市の夏の酷暑や冬の強い季節風は考慮しておきたいポイントです。最高気温と最低気温の差が大きいことも、家づくりに影響します。

 

前橋市におすすめの平屋建ての設計ポイント

前橋の夏は暑いため、35℃を超える猛暑日をいかに過ごしやすくするかが大切です。特に平屋建ての家は防犯上、窓を開けたままにすることはおすすめできません。夏はエアコンの使用が多くなることを前提に、熱がこもらないようにしたり外部の熱を防いだりする工夫を施すと良いでしょう。

 

前橋市内は1日の温度差が大きいため、冬の結露などにも注意したいところです。結露は放置しておくとカビに繋がり、家全体の強度が落ちたり家の寿命が短くなったりしてしまいます。内部の結露が発生しないよう、結露対策を意識した設計がおすすめです。

 

前橋市の平屋の費用相場

群馬県前橋市で建てる平屋の費用感

 

前橋市は県庁所在地ということもあり、群馬県内でも人気のエリアです。2023年の前橋市の地価は平均54,682/㎡、坪単価平均180,769/坪となっており、高崎市や草津町に次いで高くなっています。

 

前橋市における平屋建ての建設費用相場

群馬県の平屋の坪単価は4080万円となっています。建築費用は1LDK400800万円、3LDK1,2002,400万円がおおよその相場です。

 

  坪数 建築費 土地代
LDK 10坪 400~800万円 170万円
20坪 800~1,600万円 340万円
LDK 25坪 1,000~2,000万円 425万円
LDK 30坪 1,200~2,400万円 510万円

 

平屋建てを建てる際にかかる具体的な費用相場

市町村別の注文住宅建設価格としては、前橋市は県内で最も高額です。これは平屋を含む注文住宅全体の相場ですが、平屋で広さも確保しようとすれば2階建てよりも広い土地が必要になるので、さらに高くなる可能性もあります。

前橋市 4,215万円
高崎市 4,053万円
館林市 3,967万円
邑楽郡・沼田市 3,942万円
伊勢崎市 3,934万円
佐波郡 3,919万円
太田市 3,908万円
藤岡市 3,905万円
富岡市 3,882万円
みどり市 3,875万円
北群馬郡・桐生市 3,860万円
安中市 3,831万円
渋川市 3,819万円

平屋建てのコストを削減するポイント

平屋建ては土地の面積がそのまま床面積に反映されるため、費用が高くなりがちです。平屋建てをローコストで建てるためのポイントをご紹介します。

 

  • ● シンプルな構造にする
  • ● 部屋数は最小限に
  • ● 廊下を減らす
  • ● 屋根を低くする
  • ● 設備のグレードを上げない
  • ● 和室を作らない

 

基本的な考え方としては、無駄を省いてコンパクトにまとめるということに尽きます。和室は資材の価格が高くコストがかかるため、あえてつくらないのも一つの方法です。

 

もちろん、コストを削ろうとすれば、安全性や機能性も落ちてしまいます。機能と見た目のバランスをうまく取り、納得できる着地点を見つけていきましょう。

 

前橋市のおしゃれな平屋の施工事例

 

勾配天井で広がりを持たせた平屋(群馬県前橋市西片貝町)勾配天井で広がりを持たせた平屋(群馬県前橋市西片貝町)

緑の庭に大きな窓が面しています。木のフェンスとも統一感があるデザインです。

勾配天井で広がりを持たせた平屋(群馬県前橋市西片貝町)

天井を高く取り、開放感のあるリビング。むき出しになった木組みが暖かさを感じさせます。

勾配天井で広がりを持たせた平屋(群馬県前橋市西片貝町)

平屋の小屋根部分はロフトになっており、収納も可能。木は群馬県の杉の木を使っています。

 

コンパクトで家事動線を考えた平屋(群馬県前橋市箱田)

コンパクトで家事動線を考えた平屋(群馬県前橋市箱田)

格子戸が道路からの視線を遮り、プライバシーを保護。庭には四季を感じさせる花々が植えられています。

コンパクトで家事動線を考えた平屋(群馬県前橋市箱田)

生活動線を考慮し、回遊性がある行き止まりのない間取りです。平屋特有の横の広がりを感じます。リビングとダイニングは通路で繋がっています。

コンパクトで家事動線を考えた平屋(群馬県前橋市箱田)

高級店のようなキッチンカウンター。毎日の食事が楽しみになります。

コンパクトで家事動線を考えた平屋(群馬県前橋市箱田)

壁面を利用して蔵書を収納。見せる収納が図書館のようで洒落ています。

 

まとめ 

平屋は近年おしゃれなデザインの物件が増え、従来の日本家屋のイメージを払拭しています。段差の少ない平屋はお年寄りにも小さなお子さんにも安心で、家族で暮らすにはぴったりの住まいです。前橋市は群馬の中での人気のエリアで、県内では建築相場は高いですが、首都圏と比べればお得に平屋を建てられるでしょう。自然と都市が融合し、都会へのアクセスも良い前橋市で、おしゃれな平屋ライフを始めてみてはいかがでしょうか。

 

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